皮革の
伸度コントロール
天然素材であるがゆえに、皮革の部位や使用環境によって伸縮性のばらつきがみられる皮革専用の裏打材。
たて・よこの伸度を一定にし、布帛の片面に熱可塑性接着剤を塗布したもので、熱プレスで皮革にラミネートすることにより、皮革の伸度を一定にするものです。ご使用いただくことで、レザー製品の耐久性、寸法安定性と製品の仕上がりを高めることができます。
BXシリーズ

皮革は天然素材であり、動物の部位により伸びやすい部位や、伸びにくい部位があります。そのため、長年使用すると伸びやすい部位ではたるみができたり、破損したりしてしまう場合もあります。
皮革裏打材を使用し補強することで、皮革を一定の必要な伸びにし、耐久性を高めることが可能になります。
伸びの一例として、頭の部分は12~14%、背の部分は4~18%。腹の部分は16~25%の伸度があります。このように同一素材でありながら、使用する部位により伸度が異なってきてしまいます。
皮革裏打材はたて・よこの伸度を一定にし、片面に熱可塑性接着剤を塗布したもので、熱プレスにより皮革にラミネートすることで、皮革の伸度を一定にするものです。
皮革の裏にラミネート
皮革の裏側にクッション性を付与する為、ウレタンフォーム等を貼り付ける場合がありますが、環境面、風合いなどにより「FUSEC」で貼り合せる場合があります。

特長
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01伸度が安定
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02耐久性アップ
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03低温で接着可能
加工例
革靴
ベルト
レザーバッグ
ソファ
椅子
加工サンプル

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BXシリーズ
皮革にラミネートすることにより、皮革の伸度を一定にするものです。ご使用いただくことで、レザー製品の耐久性、寸法安定性と製品の仕上がりを高めることができます。
車輛用シート向けでご採用いただいております。

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本革
皮革の裏側にクッション製を付与するためにウレタンフォームを貼り付けております。
比較的熱に弱い本革は、加工が難しいですが、「Fusec」をご使用頂き接着されております。
皮革裏打ち加工Q&A
環境
- 溶剤系の接着剤を使用していますが、健康やVOCへの観点から無溶剤系に変更したいと考えています。
- 当社では熱可塑性接着剤をドットコーティングした接着芯BXシリーズと、接着シート「Fusec(フューゼック)」の販売と加工を行っています。VOCが発生しないため、加工時に換気の必要がなく、人にも環境にも優しい商材です。
- 熱可塑性シートはコストが高い印象があります。
- 熱可塑性シートはコストが高い印象がありますが、安全性、環境性、取扱い性などに優れており、トータルコストの観点から、今後より多く熱可塑性接着シート「Fusec(フューゼック)」が使用されると想定しております。
- 環境に配慮した商品を探しているのですが、御社商品はエコテックススタンダード基準対応品でしょうか?
- 熱可塑性シート「Fusec(フューゼック)」のうち、ポリアミド系、ポリオレフィン系及び接着芯BXシリーズも「エコテックススタンダード100 クラスⅠ」を取得しています。
品質
- 皮革が使用部位によって伸びすぎて取り扱いに困っています。
- 当社接着芯「BXシリーズ」を皮革の裏側に接着する事によって、皮革の伸度を一定にコントロールすることが可能になります。
- 皮革の仕上がりが均一になりません。どうしたらいいですか?
- 皮革は天然素材のため、動物の部位によって伸びやすい部位や伸びにくい部位があります。例えば、牛では頭部12~14%、背中4~18%、腹部16~25%の伸び率の違いがあるといわれています。当社接着芯BXを皮革の裏側に貼り合せることで、伸び率のバラつきが抑えられ補強されるため、仕上がりがより均一になります。
- 皮革を長年使用するとたるみができたり、破損したりしてしまう場合があります。どうしたらいいですか?
- 当社接着芯「BXシリーズ」を皮革の裏側に接着することで伸び率のバラつきが抑えられ補強されるため、耐久性が向上することが期待されます。
使用方法
- 接着芯「BXシリーズ」に興味があり試していたいのですが、プレス機がありません。どうしたらいいですか?
- 当社接着芯「BXシリーズ」は熱可塑性接着剤を使用しているため、家庭用アイロンでの接着も可能です。また、お客様より本革の生地を送っていただければ、当社プレス機で試し貼りをして風合いを確認していただくことも可能です。サンプルや試作のご要望は、お問合せよりお申込みください。
- 現在、ベタ塗りでPUフォームと接着をしていますが、風合いがかたく、反発性も悪いことに悩んでいます。
- 風合が硬くなり反発性が悪くなる要因として、ウレタンフォームの気泡のなかに接着剤が浸透して固化することが考えられます。これの対策として、熱可塑性接着シート「Fusec(フューゼック)」の高粘度品」を使用して、表面に接着させ風合いをソフトにする方法があります。
- 接着芯「BXシリーズ」を貼ったところ、接着されていません。
- プレス機は、「温度」「圧力」「時間」の設定条件があり、いずれかが条件に満たさない場合、接着できないことがあります。当社接着芯「BXシリーズ」はBX60とBX5000の2品番あり、それぞれプレス機の推奨条件が違うため、予め小片で接着試験を行った上、接着を行ってください。
【 推奨条件(PDF)】