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接着芯地とは? part2~接着剤~

2021.06.04

弊社主力商品である「接着芯地」について3回に分けて特集します。
2回目の今回は、「接着剤の種類」についてご説明いたします。
第1回目の「基布の種類」はリンク先の記事をご参照ください。

接着芯地

目次
1.芯地とは?
2.接着芯地とは?
3.接着剤の種類
   ①永久接着タイプ
   ②仮接着タイプ


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■ 特集 「接着芯地とは」part2
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1.芯地とは?

芯地とはどういったアイテムなのでしょう?
詳しくは「芯地とは?」の記事をご参照ください。
東海サーモ 商品(毛芯・接着芯地・肩パット・裄綿)

2.接着芯地とは?
接着芯地をご使用していただくことにより「洋服の形を保つ(成型性・保型性)」「きれいなシルエット(審美性)」を高め、「縫製が容易」になります。
また「消費性能を高める(着用や洗濯による型崩れ等の防止)」といった効果もあります。
接着芯地 なし・ありイメージ

接着芯地はどのように作られているのでしょうか?
大きく分けると3つの要素で構成されています。

(1)「基布(きふ)」と呼ばれる接着芯地のベースになる布<<詳しくはこちら>>
(2)樹脂と呼ばれるホットメルトタイプ(熱すると融けて冷えると固まるタイプ)の「接着剤」
(3)(1)の基布に(2)の接着剤を「コーティング」する(のせる)
接着芯地 構成イメージ今回は「(2)の接着剤」について解説いたします。

3.接着剤の種類
接着剤は、業界的に「樹脂」や「のり」とも呼ばれています。
接着芯地にはホットメルトタイプ(熱すると融けて冷えると固まるタイプ)の接着剤が採用されています。
接着剤にも様々な種類があり、用途に応じて「①永久接着タイプ」と「②仮接着タイプ」が使い分けられています。

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① 永久接着タイプ
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接着プレス機で接着した接着布が、縫製工程はもちろん、お客様での消費の段階でも接着された状態が維持される接着剤を「永久接着タイプ」といいます。
通常、多くの接着芯地には、この「永久接着タイプ」が採用されています。

「永久接着タイプ」の中にも様々な種類がありますので、主な接着剤をご紹介しましょう。

A.汎用性接着剤
「ポリアミド系」といわれる接着剤で、130℃前後で接着可能な最も一般的な接着剤です。
様々な素材に広く使用でき、一般消費者が使用する洗濯に対し安定的な耐久性を有します。
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B.機能性接着剤
様々な機能を持った接着剤があり、タイプ別にご紹介します。
B-1 耐水性ポリアミド
一般的なポリアミド系接着剤は、ドライクリーニング性への耐久性が高い反面、水洗いに対し不安が残る場合があります。
そのため、耐水性を高めたポリアミド系接着剤(耐水性ポリアミド)があり、商業用クリーニングだけではなく家庭洗濯、湯洗い、製品後加工にも対応できる接着剤です。
「耐水性ポリアミド」は汎用性接着剤よりも高温での接着(150℃前後)が求められる場合がありますが、
弊社「GF(Global Fusion)シリーズ」は130℃から接着可能で汎用性接着剤使用商品と同じ感覚でお使いいただけます。
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B-2 ポリエチレン系
「ポリエチレン系」接着剤は、高温での接着(150℃以上)が求められます。
水洗いへの耐久性が高く、商業クリーニング後の高温での仕上げアイロンにご使用いただける特徴があります。

B-3 ポリエステル系
「ポリエステル系」接着剤は、同じポリエステル系生地との接着性が良く、耐水性に優れた接着剤ですが、
ドライクリーニングでは剥離の恐れがありますので、水洗い専用となります。

B-4 ポリウレタン系
表面が平滑な合繊素材や撥水加工を施した特殊な表面の生地など、汎用性接着剤では十分な接着強力が得られない素材には「ポリウレタン系」接着剤が有効です。
弊社「NPシリーズ」は、ポリウレタン系接着剤を使用しています。
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いずれの接着剤も「表生地との相性」や「用途に合っているか」が重要で、ご使用前に確認しておく必要があります。

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②仮接着タイプ
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特殊な仕様の接着剤タイプになります。
A 水溶性接着剤
縫製時には接着されていますが、製品を水洗いすると、接着剤が溶けて「フラシ状態」になるタイプ。
シャツ芯の衿やカフスなどに使用されることが多いです。
水溶性樹脂は、空気中の水分で接着剤が潮解(ちょうかい)することがあり、保管に注意が必要です。
ワイシャツ 接着芯地

B アルカリ可溶性接着剤
縫製時には接着されていますが、製品をアルカリ溶液で洗うことで接着剤が溶けて無くなり、フラシの状態になります。
こちらの接着剤は弊社では取り扱いがありません。

C 弱接着タイプ
縫製時には接着されていますが、消費段階で剥がれてもかまわない箇所に使用されます。
接着剤は永久接着タイプと同様の種類が使用されますが、樹脂量(接着剤の量)が極端に少ないタイプになります。

芯地の選定は、出来上がる洋服のデザインや仕様によって異なりますので、選定に困った場合は是非お問合せください。


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