弊社主力商品である「接着芯地」のトラブル事例について12月に引き続き紹介します。
トラブル事例part１はこちらから。
目次 |
１．芯地とは？
芯地とはどういったアイテムなのでしょう？
詳しくは「芯地とは？」の記事をご参照ください。
２．芯地の接着方法
接着芯地を貼るために使用されるプレス機器には、主に「ローラー型」と「フラット型」があります。
それぞれの詳しい説明は下記よりご確認ください。
ローラープレス機を詳しく知りたい方はこちら。
フラットプレス機を詳しく知りたい方はこちら。
３．芯地のトラブル事例
①-１ 樹脂あたり
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◎ 現象
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接着芯地は、基布と接着剤の２つの素材で構成されています。
「樹脂あたり」とは、接着したときに表生地面に接着剤のドット（粒）が影響して、
ぶつぶつとした凹凸のある表面感になる現象のことです。
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◎ 原因
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表生地が薄く平滑な素材(タフタ等)に見受けれることが多く、接着剤のドットが大きな芯地を接着することで起こります。
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◎ 対策
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表素材に合わせて、接着剤ドット(粒)の細かい芯地を使用することで目立たなくなります。
目安として、1インチ辺あたり30個以上(30ﾎﾟｲﾝﾄ)の接着剤ドットを使用することをお勧めします。
ドットの数え方（芯地のコーティング）について詳しく知りたい方はこちら。
①-２ 芯地あたり
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◎ 現象
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接着芯地は、基布と接着剤の２つの素材で構成されています。
「芯地あたり」は、表生地面から芯地を接着した部分と表生地だけの部分の境目が段差となって見える現象のことです。
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◎ 原因
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本現象の原因は３つ考えられます。
１．表生地に対して芯地が厚すぎること。
２．表生地のソフトさに対して、芯地が硬すぎること。
３．接着時の熱や湿気など（ウール素材のハイグラルエキスパンション等）により、表生地の寸法変化に芯地が追従していない。
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◎ 対策
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１．表素材に対して厚すぎる芯地を部分使用しないこと。
２．ソフトな（せん断剛性の小さい）素材を芯地でしっかりとさせたい場合は、部分使用を避けること。
衿やカフスなど全面に使用する場合は問題になりません。
３．表生地の特性（熱による寸法変化、ハイグラル等）を事前に把握し、
動きが大きい素材には追従性の高い芯地を選定するか、
素材を安定化させてから（空プレス、スポンジングetc）接着作業を行うこと。
② 曲げ剥離
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◎ 現象
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「曲げ剥離」というトラブル事例（言葉）は聞き慣れないかもしれませんが、ボンディング素材（表面がタフタ・裏面がニット）に
起こり易い現象です。厚手のコーデュロイなどでも起こることがあります。
洗濯後、表面に「剥離」と同様の「浮き（水泡やミミズ腫れ）」が生じたり、洗濯前でも接着布の「表面を谷にして」折り曲げると
細かな浮きが見られることがあります。
折り曲げた際に見られることが多い剥離現象のために「曲げ剥離」と呼ばれています。
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◎ 原因
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主な原因としては、接着された芯地の「追従性不足」が考えられます。
厚みのあるボンディング素材の接着布を曲げた時に、内側と外側の距離に差が生じ、その歪みが接着強度の弱い部分に剥離として
現れます。追従性の低い芯地を接着すると、表面を谷にして曲げた場合に、芯地が接着された外周りのストレッチ性が低下することで
余った内周りにぶくつきが生じます。
また、洗濯をすることによってボンディング素材自体の強度が低下し、さらに素材が揉まれて（曲げられて）全体に剥離が生じます。
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◎ 対策
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接着による追従性不足を出来るだけ解消するために、高いストレッチ性（芯地基布が大きく伸びる）を有する接着芯地を選定します。
【関連記事はコチラ】
「芯地とは？」
「毛芯地とは？」
「接着芯地とは？ part１～基布～」
「接着芯地とは？ part2～接着剤～」
「接着芯地とは？ part3～コーティング～」