新しい生活様式に適したファッションアイテムの需要増加や、環境への配慮などにより、
家庭洗濯対応など「水洗いが可能な芯地」への要望が急増しています。
それら要望に適切な対応をしていただくために、「水洗い製品に使用する芯地の注意点と選び方」について
2回に分けて解説してまいります。
1回目の今回は「水洗いに適した芯地素材」をテーマに解説いたします。
関連記事はコチラ→「芯地とは?」
目次 |
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1.特集 洗いに適した芯地はどんなもの?
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まずは素材の特性について確認してみましょう。
芯地には主に羊毛(毛芯地用)や綿、レーヨン、ポリエステルなどの素材が使用されています。
この中で羊毛、綿、レーヨンなどは、水分を吸収すると膨潤して繊維が太くなり、乾燥すると元に戻る性質があり、
この膨らんだり戻ったりする際に起こる繊維の形の変化や、生地に残った歪みなどが「寸法変化」となって表れます。
芯地に寸法変化が起こると、製品の寸法や出来栄えにまで影響し、型崩れや接着芯地の剥離などの問題を
引き起こす可能性があります。
一方、ポリエステルは繊維内に水分を吸収することがほぼないため、水に対しての寸法安定性が優れた素材と言えます。
このように、水洗い対応の製品にはポリエステル100%、もしくはポリエステル混率の高い素材を使った芯地を
選定されることをお薦めします。
家庭洗濯対応のジャケットを製作する場合などに、通常のドライクリーニング対応のジャケットに使用している芯地類を
そのまま使用すると、「接着芯地が縮んで剥離してしまった」「毛芯が縮んで表地にピリつきが発生した」などの
問題が起こるかもしれません。
表地だけでなく、芯地類などの付属についても水洗いに適した素材を選ぶことが大切です。
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2.商品のご案内 New Normal 洗える芯地のご紹介 ~メンズジャケット編~
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【商品に関するお問合せ】
東京支店 03-3863-7375
本社(岐阜)0584-89-3119
大阪営業所 06-6941-8220
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